なぜSDカード選びが大事なのか?

一眼レフやミラーレスカメラを買ったとき、必ず必要になるのが SDカード。
「どれを買えばいいのか分からない」「安いもので大丈夫?」と悩む人は少なくありません。
しかし、SDカードはただの“記録メディア”ではありません。選び方を間違えると
- シャッターチャンスを逃す(連写で保存が追いつかない)
- 動画がコマ落ちしたり録画が途中で止まる
- 大切な写真や動画が壊れる
- カメラが認識せず使えない
といった失敗につながります。
そこで本記事では、カメラ初心者が安心して選べるSDカードの基本とおすすめモデルを分かりやすく解説します。
1. SDカードの種類は「SDXC」を選べば安心
SDカードには大きく分けて以下の規格があります。
規格 | 容量範囲 | 特徴 |
---|---|---|
SDHC | 4GB〜32GB | 古いカメラ用。現在はほぼ非推奨 |
SDXC | 32GB〜2TB | 最新カメラの主流。初心者はこれを選べばOK |
SDUC | 2TB〜128TB | まだ普及していない将来規格 |
👉 カメラ初心者は「SDXC」を選べば間違いありません。
現在販売されているほとんどの一眼レフやミラーレスはSDXC対応です。
2. 速度クラスは「写真だけ」か「動画も撮るか」で決める
SDカードには速度を示す「クラス」があります。これは 書き込み速度の最低保証値 を表し、動画撮影や連写性能に直結します。
主な速度規格

クラス | 表記 | 最低保証速度 | 向いている用途 |
---|---|---|---|
スピードクラス | C10 | 10MB/s | 写真撮影(JPEG中心) |
UHSスピードクラス | U1 / U3 | 10MB/s / 30MB/s | U3なら4K動画も安心 |
ビデオスピードクラス | V30 / V60 / V90 | 30MB/s / 60MB/s / 90MB/s | 高画質動画、8K撮影 |
👉 初心者はこれで判断!
- 写真メイン → C10またはU1
- 動画も撮る → U3(V30)以上
つまり、「写真+動画」どちらも安心して撮るなら U3対応カード を買っておけば失敗しません。
3. 容量の目安は「余裕を持って選ぶ」
容量は撮影スタイルに合わせて決めましょう。
撮影スタイル | 容量の目安 | 例 |
---|---|---|
写真メイン(JPEG中心) | 64GB | 旅行やイベント用に十分 |
写真+動画(フルHD) | 128GB | 初心者の最初の1枚におすすめ |
4K動画やRAW撮影 | 256GB以上 | 本格的に撮りたい人向け |
👉 最初の1枚なら「128GB」がベストバランス。
「思ったより足りない…」と後悔する人が多いので、余裕ある容量を選びましょう。
4. ブランドは「信頼できるメーカー」を選ぶ
大切な思い出を守るために、安すぎるノーブランド品は避けましょう。
容量詐称やすぐ壊れるトラブルが後を絶ちません。
初心者におすすめの信頼できるメーカーは:
- SanDisk(サンディスク)
- Kingston(キングストン)
- Transcend(トランセンド)
- Lexar(レキサー)
特に SanDisk Extremeシリーズ は、家電量販店でも定番で安心感があります。
5. SDカード選びの3ステップ(初心者向けチェックリスト)
- カメラがSDXC対応か確認
→ 最近のカメラならほぼOK。 - 用途に応じて速度クラスを選ぶ
→ 写真のみならC10、動画も撮るならU3。 - 容量は128GB以上を選ぶ
→ 余裕を持たせれば安心。
これだけで失敗する確率はぐっと下がります。
6. カメラ初心者におすすめのSDカード3選
ここでは「迷ったらこれを選べば大丈夫!」というSDカードを紹介します。
① SanDisk Extreme SDXC UHS-I 128GB(U3対応)
- 初心者からプロまで愛用される定番
- 写真も動画も安心のU3対応
- 価格と性能のバランスが抜群
② Transcend SDXC UHS-I 128GB(C10対応)
- コストパフォーマンス重視派におすすめ
- 写真メインなら十分な性能
- 保証もしっかりしていて安心
③ Lexar Professional 1667x 128GB(UHS-II対応)
- 将来4K動画や高速連写を挑戦したい人向け
- 転送速度が速く、PCへのコピーも快適
- 初心者からステップアップしたい人に◎
7. 長く安心して使うための使い方のコツ
カード選びと同じくらい大切なのが「使い方」です。
- 撮影後は早めにPCやクラウドへバックアップ
- 定期的にカメラ本体でフォーマットすると安定
- カードを複数枚持ってローテーション運用すると安心
- 高温多湿や直射日光を避けて保管
👉 SDカードは「消耗品」と考え、こまめな交換や予備の準備を心がけましょう。
まとめ:初心者は「SanDisk Extreme 128GB U3」で決まり
カメラ初心者が最初に選ぶなら、次の条件を満たすカードがおすすめです。
- 規格:SDXC
- 速度:U3対応
- 容量:128GB
- 信頼できるブランド(SanDiskなど)
特に SanDisk Extreme 128GB U3 はコスト・性能・信頼性のバランスがよく、初心者の最初の1枚に最適です。
これを選んでおけば「容量が足りない」「動画が止まる」「データが壊れる」といった失敗を避けられます。
大切な写真や動画を安心して残すために、ぜひこの記事を参考にSDカードを選んでみてください。
おまけ:用途別おすすめカードの紹介と比較
ここでは、2025年時点で実際に入手可能な代表的なSDカードを、用途別に比較・紹介します
用途 | 推奨カード例 | 特長ポイント |
---|---|---|
スマホ/日常撮影 | SanDisk Ultra(microSDXC UHS-I) | コストパフォーマンス型で多用途に対応 |
4Kビデオ撮影 | SanDisk Extreme Pro UHS-II | 高速書き込みと耐久性を両立 |
ドローン撮影 | Lexar Professional 2000x UHS-II | 高速転送と信頼性重視 |
車載用途(ドライブレコーダー) | Transcend High Endurance microSD | 長時間連続書き込み向き、耐久設計 |
プロ映像/8K用途 | ProGrade Digital UHS-II V90 | 高転送性能+信頼性設計 |
Switch 2 容量拡張 | microSD Express | 超高速データ転送 |
カメラ以外の用途でSDカードが必要になった場合は上の表を参考にして選んでもらえると間違いはないです。
SDカードは絶えず進化し新しい規格ができて分かりにくいですが、買ってから後悔しないように自分の用途に合ったものを選ぶようにしましょう。